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東京ウィメンズプラザ ホットツナ レクチャーコンサート with ピーター・バラカン&ジョージ・コックル

 一度も聴いたことはないけど、ジェファーソン・エアプレインは、すごいバンドに違いない。

 今日、そのメンバーだったヨーマ・カウコネンとジャック・キャサディのライヴを見たのだ。(以下インタビュー:PバラカンG・コックル)

 ものすごい演奏力。息があってるし、一気呵成に駆けあがるべきところは駆け上がり、ゆっくり聴かせるところは聴かせる。ヨーマ・カウコネンがギターで、ジャック・キャサディがベース。ジェファーソン・エアプレインのコンサートが夜十時に終わるとまだ早い。そのあと二人で始めたセッションが、ホットツナという名前のこのバンドになったのだそうだ。(ギターのペグ――ググりました――が壁に映ってちらちらしている。なんだか子供のころの朝ごはんのことを考えた。お勝手の模様ガラス越しに入る朝の木洩れ日。芭蕉の葉がすれて音を出し、銀木犀と枇杷の木が揺れている。作りたての、まざりもののないみそ汁の匂い。)ヨーマはチェックのシャツにジーンズで、ジャックは黒のスーツに黒のシャツだ。十代のころ、おじいさんのゼロックスで身分証明書を作り、年をごまかしてクラブへ行っていたと話していた。おばあさんはクラブというから「カントリークラブ」のような、ゴルフ場のようなものだと思っていたらしい。ヨーマがギターを揺らす。高い音も低い音も揺れて出てくる。ジェファーソン・エアプレインの時代には、週六日、一日六時間練習したそうだ。もともとうまいのにこの練習量。えらい。ジャックのベースのチェロのような音。(子供のころのある日、おみそ汁の匂い、朝の陽ざし、風の音、銀木犀と山茶花がいっせいに花開き、枇杷が実をつけて重くしなだれている)魔法のかかったひと時でした。