2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

渋谷La.mama 『KERA solo live My living trick A Night of Small Show』

メモ取りながらドリンク持つの無理。と早々に引き換えをあきらめ、上手後ろの隅っこに、リュック背負って立ってる。 アウェー。 だってあたし演劇部上がりの演劇班だもん。KERAが劇団立ち上げた時、どのくらいawayだったか、ちょっとだけ考える。 そよそよと…

本多劇場 ゴツプロ!第六回公演 『向こうの果て』

舞台後ろに重なり混み合う無数の根っこ、上手から三分の一あたりにすきまがあるけれどそのすきまは思い切って暗く、そこに手でさわれない、見ることもできない、闇の根が張っているように感じられる。その根のあるところは津軽だということになっている。瞽…

シネクイント 『BLUE  ブルー』

一けた台の体脂肪率、鋭い目つき、早いパンチ、ボクサーを演じる東出昌大は、『聖の青春』の頃より三割増しでよくなっていると思う。どうしても試合に勝てない友人瓜田(松山ケンイチ)のノートを見て、「睫が濡れてるだけの」泣くシーンなど、センスもアッ…

Bunkamuraシアターコクーン COCOON PRODUCTION2021 『シブヤデアイマショウ』

神泉に向かう、八重桜の咲く道で、殺人事件の規制線が張られているのを見てから、もう24年かぁ。 大きな家具の下で縒れて波打ってる敷物みたいに、渋谷の街では様々なことが起こった。動かせない大きな家具的に渋谷には大小様々の建物が立ち、その下にある「…

新国立劇場小劇場 シリーズ人を思うちから 其の壱 『斬られの仙太』

奥に向かってきゅっと上がる平面の上には、たくさんの人が迷った動線のような跡がついていて、これはもう「急こう配の坂」だ。俳優たちはその上で、転がり落ちないように気を付けながら、足に力を入れて、命のやり取りをするのであった。坂の上は定規で引い…

シアタークリエ KERA CROSS第三弾 『カメレオンズ・リップ』

カメレオン色の真実。カメレオン色って、何色なんだろ。幾重にも重なる額縁ごとに違う色が浮き出してきて、それが登場するおのおのにとっての「ほんとのこと」「うそ」なのだ。私の中ではこれはお屋敷に住む弟ルーファス(松下洸平)に収れんしていく物語だ…

紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA  劇団民藝創立七十周年記念 『どん底――1947・東京――』

まじかー。帝政ロシアの「どん底」生活の話を、1947年の東京に移しただけで、そのままやる?そして一番盛り上がる娘の叫びが省略?できる若い人は仕立て屋(齊藤尊史)と靴屋(本廣真吾)で、あとのメインキャストは年配の人ばかり?ちょっと、気を失いそうに…

歌舞伎座 四月大歌舞伎 『桜姫東文章 上の巻』

桜姫、どんな人かと思っていたら、こんな人だったんだね。今まで本でしか知らなかった話が組み絵みたいに立ちあがってきて、極彩色で、わくわくした。 白菊丸(坂東玉三郎)と清玄(片岡仁左衛門)が花道をやってきて、白菊丸が優美にふんわり転ぶと、 (あ…