2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

TOHOシネマズ シャンテ 『ザ・スパークス・ブラザーズ』

スパークス、何十年も、たいへんだったんだね。って言っちゃうと、何かが剰(あま)る。自分の芸術を追及した。って言ってもやっぱり何か過剰。ロンとラッセルは、すばしこいイルカの背中に乗って、海中と空中をかわりばんこに突き抜けてくみたいなのだ。ど…

TOHOシネマズ シャンテ 『ベルファスト』

算数で頑張った9歳のバディ(ジュード・ヒル)の席次は「3番」、そこんとこ観ていて、私ごめんけどすこーし、笑った。ケネス・ブラナーて、3番ぽいもん。1番の孤独、2番の屈折と離れて、「頑張った子」の3番はクラスの「普通の子たち」と「秀才たち」とのジ…

TOHOシネマズ シャンテ 『ガンパウダー・ミルクシェイク』

息切れした。自分にとって納得いく(怖くない)ヴァイオレンスは『トゥルー・ロマンス』(1993)の、痛めつけられたヒロインの反撃だけである。ユマ・サーマンの際限なく現れる黒服仮面の敵も、結局これ「一人」なのかもしれんと思わされる。けどなー。『ガ…

ユーロスペース 『アネット』

「内」と「外」を、壊乱しながら『アネット』は始まる。カラックスの頭脳からうまれた映画は、「So,may we start?」という彼の声で目を覚まし、狭いスタジオで1フレーズ分過ごした後、歌い続けるスパークス(ロン・メイル、ラッセル・メイル)に先導されて…

Bunkamuraシアターコクーン COCOON PRODUCTION 2022 『広島ジャンゴ2022』

この作品みると、ジェーン・カンピオンの映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が、どんだけ西部劇にケンカ売ってたか、そしてカンピオンが西部劇からどんなに疎外された存在を代表しているかがわかるわけだが、そこ行くと蓬莱竜太、中途半端だよー。マカロニ・…