2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧
放射能に倒れた人の間を、すたすた歩いていくアトム。 びっくりした。衝撃。 「アトム、終わらないで!」毎週の放送時間が終わりかけると、ひよひよの3歳児の足で泣きながらテレビを蹴っていたアトム第一世代である。アトムがそんなことするわけないじゃない…
「あいつにはフラがある」 お笑いの世界では、何もしなくても笑わせるような雰囲気を持った芸人をこんな風に言うらしい。飄々としている、とぼけている。味がある。はえぎわの『ハエのように舞い 牛は笑う』は、深刻な世界の見取り図を、全篇フラでつないだ…
耳がぴくぴく動く仔馬のパペットを、首、前脚、後部と、傍らに立つ三人の人形遣いが支えている。ひょろっとした頼りない脚。様子をうかがったり餌を食べたり、神経質に首を振ったり、人形遣いのことをすっかり忘れて馬を見る。歳月が過ぎた、とナレーション…
圓朝の怪談。と聞くが早いか、頭の中を、大きな活字で、「新三郎様」という文字や、「豊志賀の死」という文字が明滅する。『牡丹灯籠』と『真景累ケ淵』がごっちゃごちゃ。とにかく、こわいと思っている自分。すーっと場内の明かりが落ち、息を詰めるように…