2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

I'M A SHOW 朗読劇 『あの空を。』 別バージョン

はーい、『あの空を。』別メンバーで、もういちど。一言で言って、今日の人たちは、最初から集中していた。初日メンバーは、初日だということでなにかと気が散ったのか、中盤まで集中が今一つだったのと、ボールとか本物握らせてもらえなかったんだよね。今…

本多劇場 『ピエタ』

ヴァイオリン(向島ゆり子)、ヴァイオリン(会田桃子)、キーボード(江藤直子)の三つの組み合わせなのに、音が厳しく、弓は自在に弦の上を走り、鋭く深く鳴り、弾き手が思った通りの、思った以上の、いい音楽がうまれる。この『ピエタ』の音楽、よかった…

I'M A SHOW  朗読劇『あの空を。』

2020年、中止になった夏の甲子園——全国野球大会と、その大会を目指していた3人の高校生のその後を語る。 語り手と37歳独身のOBを升毅が、マネージャーのサワムラ(テルテル)を安井一真、ピッチャーヒロトを小澤雄大、苦い転落を味わうマツオを加藤大悟が演…

duo MUSIC EXCHANGE 『SPARKS』

Take Me For A Ride のオーケストレーションの(?)カラオケ(?)に乗って、バンドのメンバー、ロン・メール、最後にラッセル・メールが現れる。テイクミー、テイクミー、テイクミ、テイクミ、テイクミ、フォーアラーイド。ここ数日、スパークス聴きっぱな…

渋谷TOHO  『君たちはどう生きるか』

『猫の恩返し』(2002)の、塔の自壊を見た時、そらもう驚いたもんだった。えー、ジブリの若手、塔(宮崎駿)の自壊待ってんのー?頑張って競(せ)ったりしないんだー、そんだけすごいんだー。と、いうような感慨だったような気がする。ちょっとー、も少し…

国立劇場 初代国立劇場さよなら公演 第104回歌舞伎鑑賞教室 『双蝶々曲輪日記 —引窓—』

花道に立った羽織袴の端然とした男の人の中に、とつぜん、江戸時代の身振りが忍び込んできて、カクンカクカクキリッと「見得」を切るのだった。「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」の解説は澤村宗之助だ。私の席は花道横だし(わーい)、アナウンスは落ち着い…

TOHOシネマズ日比谷 『怪物』

うつろな心。うつろな心はうつろな家に棲んでいる。麦野早織(安藤サクラ)と息子湊(黒川想矢)の家は、やけに音が響く。まるで、どこかに朽ちた洞(うろ)があるみたいだ。湖のほとりの町の中心部で火事が起きている。燃えている。古い雑居ビルの看板が、…

浅草公会堂 『神谷町小歌舞伎』

幕が上がると二双の金屏風の前に中村橋之助が平伏している。橋之助はきりっとした声でこの興行がかなったことのお礼を言い、3年前のコロナ下に、「神谷町小歌舞伎」の構想が立ち上がったことを述べる。一か所言いそこなったけど、左右をきっとみて、お辞儀を…