2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

東京芸術劇場シアターイースト 『Dojo WIP 東京演劇道場ワーク・イン・プログレス』

プロセスが大事、プロセスが大事っていうけれど、ま、本当にプロセスが大事だな、と、急速に悟った本日です。 今日のワーク・イン・プログレスの中で一番見やすかったのは『淋しいおさかな』(演出・藤井千帆、演出補・鈴木麻美)だった。完成度が高く、表現…

東京芸術劇場シアターウェスト 劇壇ガルバ 第5回公演 『砂の国の遠い声』

んー。どうしたかったこれ?装置(美術:松岡泉)はきちんと仕事をして、秘密を解き明かしているのに(上へあがってゆく階段と、それと対称な「下」へとさかさまになっている階段)、肝心の芝居は?今まで何も起こらず、今も変わりなく、これからも何も起き…

小倉城勝山公園内 特設劇場(福岡県北九州市) 北九州市制60周年『平成中村座小倉城公演』

『義経千本桜』、「渡海屋」「大物浦」。今回の公演で一番良かったのは、花道をやってきて、その存在感で舞台を支配する勘九郎の渡海屋銀平でござる。登場シーンね。あの空気感が、演目、演目の乗っかる日常を、芝居小屋の非日常へと押し上げ、非日常の中に…

紀伊國屋ホール 『ガラスの動物園』『消えなさいローラ』

10000円で2本の芝居を連続上演・幕間15分?と、戸惑いがちだった客席も、後半の別役実作『消えなさいローラ』で、ウィングフィールド家の稼ぎ手の息子トム(尾上松也)のセクシュアリティが、レースのカーテンをさっと掲げるように明らかになり、ロ…

シアタークリエ 『ビロクシー・ブルース』

キャラを立てろ!もー、これしかいうこと思いつかん。 第二次世界大戦で戦うため、服従を叩き込まれる6人の新兵の顛末を、1943年の召集と1945年の復員から語る。ひとりはこれまでユダヤ人を見たことがなかったし、語り手(ユージン=濱田龍臣)と引越トラッ…