2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

世田谷パブリックシアター 『メアリ・スチュアート』

森新太郎演出で、がっつり稽古しましたという3時間15分。若い三浦涼介(=モーティマー)に、はっきりその効果が見て取れる。三浦の声は伸び、身ごなしは軽い。カンパニーの中で、一番いい声が出ていたと思う。だが、最初にメアリ・スチュアート(長谷川…

シアタートラム 『少女仮面』

黄色に赤のストライプのコーンが4つ。舞台の上はイントレだの脚立だので雑然としている。空き瓶回収の折りたたみボックスもあちこちに点在する。コーンの片側には立ち入り禁止のバーがひっかけられているが、バーの反対側は迷子のように地面に斜めに降りて…

シアターコクーン 『七転抜刀!戸塚宿』

一瞬の爆笑のために、すべてを犠牲にする。というのが、わたしの明石家さんまのイメージだ。その場の大きな笑いがほしくて、見送ってしまったオファーや企画、実人生のあれこれが、いくつもいくつも灯ろうのように流れてゆくのが見える。きついな。だが、「…

東京フォーラムホールA 『AN EVENING WITH CYNTHIA ERIVO』

足元が透けてる階段を、お上りくださいと言われたとたん軽いパニックに陥る高所恐怖症。東京フォーラムホールA、広い。 上手と下手のスクリーンに、AN EVENING WITH CYNTHIA ERIVOと読める。マシュー・モリソンと、三浦春馬の名前もある。場内にはサックスの…

渋谷TOEI 『カツベン!』

なんか『雄呂血』(1925)すごかった…。っていうまんまと映画の術中に嵌った感想でごめんなさい。1915年、京都のマキノ省三(山本耕史)から10年後の関東の二番館へ、物語がのんびり進む中、今思い返しても、エンドロールの右下隅の『雄呂血』が、頭の中でま…