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シアターオーブ 『キンキーブーツ KINKY BOOTS US NATIONAL TOUR IN JAPAN』

声が見える。ドラァグクイーンのローラ(J・ハリソン・ジー)と、靴工場の社長チャーリー(アダム・カプラン)が、父の期待した通りの息子でなかった自分を歌う曲だ。(Not My Father’s Son)まるで柳絮(綿毛をつけた柳の小さい種)がたったひとつ、白く細…

日経ホール 岩波ホール発 白石加代子『百物語FINAL』

白石加代子の『百物語』を観た夜。家に帰ると、しーんとしている。ある日友人のところを訪ねたら、家がしーんとしていて、何の気配もしない。その筈だ、だって友人は死んでいたんだから。という話をうっすら思い出す。自分の脱いだ靴が、静まっているのに物…

イメージフォーラム 『ジャニス リトル・ガール・ブルー』

“サマー……” 嗄れた声、書家が一気に引いた勁い線のように、墨にはたっぷり余裕があるのに、美しい掠れが出る。字の輪郭ははっきりしているが、「かすれ」は激しく、「あばれている」。音が伸びる。輪郭が消えそう。もしかしたら、もう墨はないのかもしれない…

黒柳徹子主演海外コメディ・シリーズ第30弾記念公演 『レティスとラベッジ』

巻き肩で悩んでる。胸を張りながら頭を反らすといいよ、朝起きたら窓枠に手をひっかけて胸筋を伸ばすといいよ、背骨の周りに肩を巻きつけるんだよ。いろんな人がいろんなことを言う、だけどさ、これ、もしかしたら加齢のせいじゃないのか。 「わー」。声を出…

花組芝居 全七段通し上演『桐一葉』

疑い。「彼が浮気」「彼が宇宙人」「彼が間者(かんじゃ)」、どれだって、疑い出したらきりがない。思い込んだら、「そうでない理由」なんか、見つけられないもん。いつでも恋人の上にうすーい浮気の、宇宙人の、間者の影がかかっている。それが豊臣家の大…

東京芸術劇場 RooTS Vol.04 『あの大鴉、さえも』

「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」(1915-23)。 書いてるだけで美術通な気分になってくるこのデュシャンの作品の通称は、≪大ガラス≫という。写真でちょっと見ただけでも、何がなんだかわからない。なんか、大きなガラス板。そして、器械…

キャラメルボックス 2016グリーティングシアターVol.3 『嵐になるまで待って』

「わかりました」 右手で胸を静かになでおろす。本当にわかった感じがする。わかった内容が胸に収まって、一瞬きらっとするみたいだ。西川浩幸の手話には説得力があった。 西川浩幸は2011年左前頭葉皮質梗塞で倒れ、「連続して喋ろうとすると違う音が出る」…

遊園地再生事業団+こまばアゴラ劇場 『子どもたちは未来のように笑う』

天球模型のように下がる電球、斜めにつられた蛍光灯、モニターが二面。中央に丸い大きな球の照明、その下に机が二つ寄せておいてある。それを遠くから囲む8脚の椅子、ゆりかごが一つ。これらすべてが8角形の「ケージ」に入れられている。「内側」という名の…

人見記念講堂 エルヴィス・コステロ『DETOUR』

エルヴィス・コステロが選んだ500枚のアルバムのリストを、スウェーデン人の人にもらい、大切にしていた。買ったCDには薄く鉛筆で丸印つけたりして。まだ持ってるよ。 今日はコステロの『DETOUR』 コンサート。DETOURとは、迂回路、回り道のことだって。30分…

葛河思潮社 第五回公演 『浮標』

舞台は一面の白い砂だ。 砂にめりこむ足。踏みしめても足元が崩れる。その足跡。(その疲労。)それははっきりと、シンプルに目に示される、苦しみの重力だ。 久我五郎(田中哲司)の妻美緒(原田夏希)は、貧しい人たちの託児所を設立するために精根使い果…

シス・カンパニー公演 日本文学シアターvol.3【長谷川伸】 『遊侠 沓掛時次郎』

むずかしいと思っていた。16歳の高校生洋子(萩原みのり)が仁義を切る冒頭シーンである。なんか時代錯誤(アナクロ)だし、リアリティがないじゃん。 ところが、おひかえなすって につづくセリフを聴いていると、「今16歳の少女」の今しか出せない気分が流…

東京芸術劇場 シアターイースト 『宮本武蔵(完全版)』

世の中の大人と言われる人たちの中身って、たいていは14歳ではないかと疑っている。表側に「常識」とか「社交辞令」がくっついて、本音の「えーやだ。」とか「きらい。」を飾っているのだ。 ここに一篇の不思議な時代劇、登場人物は皆拙者と名乗り、相手を貴…

シアターコクーン 芸術監督蜷川幸雄・追悼公演『ビニールの城』

薄い透明の膜のこちらに朝顔(森田剛)が、あちらにモモ(宮沢りえ)がいる。それはヴェールを隔ててルクレチアが胸に擬した短剣のように限りなく近く、果てしなく遠い。 棚。ぎっしり並んだ人形の棚だ。こちらを見ている人形、仰向けの人形、そのだらりと垂…

ブルーノート東京 パンチ・ブラザーズ

Punch Brothers というのは、マーク・トウェインの短編から採った名前だっていうから、読んでみました。 “Punch,Brothers,Punch” (1876)新聞に載っていた、もともとは鉄道の広告の、「(切符に)穴をあけて、皆さん、穴をあけて」という調子のいい歌が、耳…

池袋芸術劇場 『マイ・フェア・レディ』

○「やあ君は...。」ピッカリング大佐(田山涼成)が驚いて声をかけると、貧しいなりに精いっぱいお洒落したイライザ(霧矢大夢)は(来たよ)というすこしいたずらっぽい、ピッカリング大佐にだけ心を開いた顔をする。こことてもチャーミングでいい。最後…

新国立劇場中劇場 『キンキーブーツ』

ワンショルダーのラメの真っ赤なドレスが逆三角形をした躰に貼りつき、露わになった右肩の発達した上腕と胸筋が白く美しく、力を込めて手を動かすたびに筋肉のしなやかさに目を奪われる、という、一体私が見てるものって何。男でもなく女でもないもの、男で…

cube presents  『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』

告白する。『モンティ・パイソン』みたことない。断片しか知らない。何故ならビデオ屋で、いつ行っても、いつみてもずーっと借りられっぱなしだったから。あのころ、あのビデオを借りて借りて、何ならテープが伸びるほど見倒した人々が作った芝居のような気…

ヒューマントラストシネマ 『AMY』

名声が、病んでる子供をつかんで振り回す。肩を揺さぶる。つきまとう。 エイミー・ワインハウスは、1983年生まれ、ロンドン北部に育った音楽好きの女の子だった。ドキュメンタリーはまず、友達の14歳の誕生日に、軽い感じで、けれどとってもうまく、ハッピー…

シアタークリエ ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』

街のうなじ。 街にも人と同じように、自分では見ることができない「うなじ」があって、それはきっと、ジャージー・ボーイズが生まれたような土地、軍人かマフィアかスターになるしかない、忘れられた、半分何かを諦めたような場所だ。 それからもちろん、「…

新国立劇場小劇場 『 「かぐや姫伝説」より 月・こうこう、風・そうそう』

別役実著『言葉への戦術』による安部公房『友達』講読。いちんち8時間やった。楽しかったなあ。田舎の高校生、そんなに芝居見に行けないもん。 というようなことを思い出しながら、新国立劇場小劇場。舞台に竹。地についてる竹が30本程。中空にういている竹…

世田谷パブリックシアター PARCO PRODUCE 『BENT ベント』

手に汗握る。スリラーでも冒険活劇でもないのに、カーテンコールで拍手する私の掌は、湿って音が出ないのだった。 ナチスが政権を握ったベルリン、刑法で同性愛は反自然的なわいせつ行為とみなされ、同性愛者は強制収容所に送られるようになる。荒れた生活が…

子供のためのシェイクスピアカンパニー 『オセロー』

『オセロー』、かわいそうで読むの辛。 っていつも思うんだけど、観に来ちゃったなあ。席に着くと、遠く潮騒。大小5個の照明が客席の方を向いている。目がくらんで舞台がよく見えない。まるで嫉妬に取りつかれた人みたい。机がいくつか島のように寄せておい…

シアターコクーン 『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』

焼けて、きれいに炭化した能舞台。何もかもが矩形に区切られ、空には矩形でグレーの雲がかかる。 っていう風に見えるけど、違うのかも。とにかく舞台の前方を囲んで、能のように白い石が敷き詰められている。 この黒く焦げた舞台の上で、男と女、男と男の、…

テアトル新宿 『ふきげんな過去』

未来、過去、未来、過去、未来、過去。 ぐるぐるかき混ぜているうちに、過去の自分と未来の自分がごっちゃになる。たとえば18歳と45歳と、ついでに10歳の自分。何が起きるかなあ。まず、「こつこつやる」ってことの価値を巡る、激しい諍いだな。45歳はこつこ…

大駱駝艦・天賦典式 『パラダイス』

「今は暗黒舞踏とはいいません。舞踏です」 えっそうなの。って、そこからだ。生まれてこの方、舞踏を観たのは一回きり、今日観た若いダンサーが一人も生まれていないころ(断言)、15の夏休みのことだった。故郷の古い劇場に、暗黒舞踏が来たんだよね。 赤…

渋谷TOHO 『 TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』 

「鬼の立ち位置で死ぬとはいい度胸だ」 はっと正気付くとそこはなんだか赤黒い地獄で、地獄の鬼キラーK (長瀬智也)がいい感じにこんなセリフを今死んだ大助にいう。 修学旅行中に不慮の事故で死んでしまった大助(神木隆之介)。そんなに悪いこともしてい…

シス・カンパニー公演 『コペンハーゲン』

スリットを通って姿を見せる3人の人物。そこで3人は光子(こうし)のように干渉しあい、生きていて・死んでいる。 1人は量子力学の泰斗デンマーク人ニルス・ボーア(浅野和之)、もう1人はその弟子でドイツ人のハイゼンベルク(段田安則)、そしてボーアの妻…

劇団東京乾電池創立40周年記念本公演 『ただの自転車屋』

本多劇場。「笑ってる場合ですよ」の人気も一服し、客席はちょっと空いていた。どんな芝居だったか、もうすっかり覚えていないが、カーテンコールのことは忘れない。中央に立った柄本明が頭を下げながら客席を見る。あれは空席をにらんでいたのだろうか。殺…

パルコ劇場 『メルシー!おもてなし ~志の輔らくごMIX~』

中井貴一が、すきー。というわけで、私は昔の、軽さが全然なじまなかった頃の中井貴一のことを、よぉく知っている。上品で誠実、芯のある若い人。その上品なまま、ポップなCMに出たときには、胸を痛めたものだった。「これはきっと、修行だよ。」 今日の芝…

集英社インターナショナル ピーター・バラカン『ロックの英詞を読む――世界を変える歌』

英語を読んだり聴いたりした私ってさー、まるで 砂地に水がしみこんだあとの砂。 通過して、大半はどっかいっちゃう。はいはい。ざんねんさ。 そういう投げやりな気持ちでいたら、洋楽の歌詞を、ピーター・バラカンがまとめた本が出た。洋楽聴くから買いまし…

中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名披露 六月博多座大歌舞伎

『双蝶々曲輪日記 引窓』 「引窓」ってなんだ。『双蝶々曲輪日記』読んだけど、頭の中でそこんところがあいまいだった。どうしても、丸い、明かりとりの、「虫籠窓」を思い浮かべてしまうんだよね。「蝶々」のせいだ。 実際に舞台を見ると、瓦のない屋根に、…

新国立劇場中劇場 『あわれ彼女は娼婦』

ジョヴァンニ(浦井健治)とアナベラ(蒼井優)の兄妹は、禁忌をおかして愛し合う。子供ができてしまったアナベラは、それを隠して有力な貴族ソランゾ(伊礼彼方)のもとに嫁ぐ。 とてもセンセーショナルな題材だ。でも、なぜ妹と愛し合ってはいけないのです…

明後日プロデュースvol.1 『日の本一の大悪党』

友達が来る日の、家の片づけ。塩梅がわからない。どのくらい片付けたらいいのか。蛇口の金具の曇りを取り、棚の塵を払う。片づけているうちにスイッチが入っちゃって、戸棚の整理、マガジンラックの撤去までして、段々に日頃の自分の部屋と、かけ離れていく…

彩の国シェイクスピア・シリーズ第32弾 『尺には尺を』

のん気にパンフレット買って客席に入ると、舞台上に人、すでに何か始まっている。ああっ、損した気持ち、袖から大きなセットの背中がのぞき、赤いコーンが3つ置かれている。 「何かは始まっているけど、何かは始まっていない」不思議な景色だ。柔軟体操する…

丸の内ピカデリー 『海よりもまだ深く』

作家志望の良多(阿部寛)。15年前に新人賞を取ったが、そのあとが続かず、取材と称して、興信所にずっと勤めている。妻響子(真木よう子)は息子(真悟=吉澤太陽)を連れて去った。ギャンブルにふけったり、母の住む団地の家で金に換えられそうなものをこ…

新国立劇場小劇場 鄭義信三部作vol.3 『パーマ屋スミレ』

コレルリ、『ラ・フォリア』。シンプルで、かなしく、切ない主題が、さまざまに変奏されていく。バイオリンは静かに呟くように鳴り、かと思えばまた、何かを訴えるように強く叫んだりする。『焼肉ドラゴン』を観たあとで『パーマ屋スミレ』を観ると、互いが…

ロロvol.12  『あなたがいなかった頃の物語と、いなくなってからの物語』

通路沿いの私の膝をひょいとまたいで、さっと通り過ぎる男の人。こんなところにいたー。若者がー。と感心する。今日わたし若い人の芝居観に来ているのだと、思うのだった。 もういない母とまだ見ぬ娘の物語。その「もう」と「まだ」のつながりを、一本の赤い…

前進座 創立八十五周年記念 五月国立劇場公演 中村梅之助 追悼 『東海道四谷怪談』

おもしろーい。第一幕三場「浅草裏田圃の場」まで観終わってにっこりしているのである。『東海道四谷怪談』が好きな自分、そんな自分ってどうかと思うけど、なぜか何度も本を読んだ。 楊枝店で何かをこらえる風に肩をすぼめているお袖(忠村臣弥)、そのお袖…

ペルー大使館 『マルティン・チャンビ写真展』

会場に入った途端、なにか、かたまりみたいな白黒写真が目を搏つ。ぎざぎざしているところ、階段状にでこぼこしているところ、ごつごつしているところ、質感がごちゃまぜなもの。マチュピチュだ。インカ帝国の謎の都マチュピチュ、それならよく雑誌やテレビ…

シアターコクーン 『8月の家族たち August:Osage County』

開演前。薄暗い。堅牢に組み上げられた家のセット、二階建てだ。上手に書斎、中央にリビング、下手に食堂、その奥にキッチン。二階は上手が踊り場、下手は屋根裏のベッドルームだ。一階にはシャンデリアが下がっていて、クリスタルガラスの先に小さな緑の光…

ビルボードライブ東京 スクイーズ

I’D FORGOTTEN HOW MUCH I LIKE SQUEEZE と、大きく書かれたおしゃれな水色と黄色のロゴTシャツ。笑いました。1973年に結成されたスクイーズは、77年にレコードデビューしたイギリスのバンドだ。解散したり、再結成したりしながら今日まで続く。 ポップでキ…

東京宝塚劇場 雪組公演 『るろうに剣心』

花組、星組、月組、雪組、宙組があるらしい。戦前からあるらしい。小林一三翁がつくった。数限りなくスターをつくってきた。と、ぼやっとした認識で、芝居を観たらびっくりする。まず、踊りが揃っていることと歌の音程がしっかりしていることが初期設定なの…

東京芸術劇場 プレイハウス 『スウィーニー・トッド  フリート街の悪魔の理髪師』

「流しの下の骨ェ見ろ!」 こどもの時、こわかったよね、かちかち山。こわかったけど、心のどこかが少しすっとする。悪への希求?大人に抑圧された復讐心、悪を閉じ込めている真っ黒い小箱が、ちょっと開くのだと思う。 『スウィーニー・トッド』も、こわい…

劇団四季 『ウェストサイド物語』

ていねいなステップ。 ジェット団が(シャーク団が)舞台いっぱいにステップを刻むと、何だか涙が出てくるのである。ダイナミックなステップなんだけど、そのダイナミックさと同時に、この舞台の人々が、演目を大切にして、ながく培ってきた丹念さを感じる。…

KOKAMI@network vol.14 『イントレランスの祭』

本屋さんで雑誌を選ぶ、端っこがめくれたりしていないように、平積みの上から三番目。スーパーでトマトを選ぶ、大きいの、赤いの、新しいの。見ることの中に「選ぶ」があって、「選ぶ」の中に小さく、でも漏れなく「差別」が内蔵されている。 「6年前」、580…

新国立劇場小劇場 鄭義信三部作vol.2 『たとえば野に咲く花のように』

コロスの恋。選ばれなかったものの恋。 珠代 男はくさ、やりたかときは、みーんなやさしか。 空気を静かにかき混ぜる団扇の風みたいに、珠代姐さん(池谷のぶえ)がいう。 朝鮮戦争が始まって一年、1951年夏、F県H港そばの「エンパイアダンスホール」、男…

シス・カンパニー公演 『アルカディア』

理科の法則。厳密でシャープで、明確なものを前にして、まことにごめんなんだけど、芝居の間中、出典の明らかでない、あやふやで、完全にうろ覚えの、英詩のことを思い出していた。 それは確か、庭のことをうたったものだったはず。日時計の影がゆっくり回り…

てがみ座 『対岸の永遠』

酔い潰れながら目を上げると、そこにはいつも父(半海一晃)が、なぜか父がいて、窓から入ってきたり、椅子の上に立っていたり、くすくす笑っていたりする。父は妖精のよう、世界を漂流する亡霊のよう。 1999年、ソビエト連邦が崩壊して10年近く、翻訳者のエ…

世田谷パブリックシアター 『イニシュマン島のビリー』

「今年私の見る島の生活は一層暗黒である。太陽は滅多に照らず。来る日も来る日も、冷い西南の風は霰交りの時雨や厚い雲の群を伴って、斷崖を越えて吹き荒ぶ。」(『アラン島』シング 1907 姉崎正見訳 岩波文庫) そんなとこでの1934年、隣の島にハリウッド…

M&Oplays produce 『家庭内失踪』

いるけどいない。野村(風間杜夫)の妻雪子(小泉今日子)のうっすらした非現実感、不在感。夫と話しているときも、義理の娘かすみ(小野ゆり子)と思い出話をするときも、何だか少し、中空にういているみたい。その非現実感は、パソコンに話しかけるところ…